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おっちゃんの「日々こもごも」

2009年9月19日

ホンマ、アホちゃうか。

筆者:おっちゃん サッカーが好きな人には、信じられない人がいる。
むかし、アメリカWカップの決勝戦で知り合った青年は、
ローマ大会から欠かさず、Wカップを観戦していた。
ユーロカップもチャンピオンズカップも出かける。
その青年は、いま40歳を超えて、コンビニでアルバイトをしている。
サッカー優先だから、とても、正規の仕事にはつけない。

この前、沖野さんの告別式の帰りに聞いた話。
4年ほど前から応援しているおっちゃんなんか、
ホンマ、新参者と思えるぐらい、年季の入ったゼルビスタが揃っていた。
むかし話に花が咲く。
町田ゼルビアがスタートした頃、まったくお金がない。
どこからもお金が出ない。
仕方がないので、その席にいた一人の人が、
自腹を何年も切ったらしい。
ご自分で告白したわけではない。
本人は、「もう堪忍してえな」と言う感じで笑っているだけ。
いままでゼルビアを支えた人には、こんな人がたくさんいるんだろう。

その何日か後で、サポーターの人と食事していたときの話。
昨年の11月、ゼルビアがJFLへ上がる鳥取決戦。
ほんとうに死闘だった、鳥肌が立った、と立ち会った人から聞く。
あれは、日本代表で言えば、「ジョホールバル」に匹敵する伝説になろうとしている。
その人は、鳥取に行けず、ゼルビアの事務所に電話をしながら、
試合経過を追っていた。
ついに勝利した時、その人は、
「よし、石垣島だ。」と思わず叫んだ。
でも、そのあとに、
「いや、おれじゃない。あいつに行かしてやるべきだ。」と
思い直したらしい。
そして、石垣島に行ってこい、と言って
自分のための10万円を差し出した、という。

おっちゃんなんか、何も考えずに、石垣島に行ったけれど。
ほんま、スケールが違う「熱さ」や。

こんなとき、
共感と尊敬と憧れと、いささかの雑念を交えて、
大阪の人間は、云うんです。
「ホンマ、アホやね。」
それでも、相手が笑ってたら、
「手が付けられんわ」と追い打ちをかける。

東京の人には、危険やから言えない。
大阪でこの会話がしたかった、としみじみ思いました。