2009年10月22日
縄文時代のチリ。
昨日も、お客さんと食事して、
手振り身振り大振り、コテコテの大阪弁で、
大笑いして、楽しく家路についた。
家の最寄り駅に着いたのは、夜の12時ごろ。
ゆるゆると家への坂を上る。
長い坂だ。
飲んだ後は、息が上がる。
ふと、長い息をつきかけた時、道の反対側に人影を感じた。
ポロシャツ姿の青年が、暗がりの中に、うっすら浮かび上がる。
家の駐車場に向かって立っている。
立ち止まって見つめると、
両手を目の前にかざして、親指と人差し指で長方形をつくっている。
まさしく、のぞいている。
ひょっとして、窓を?
あやしい。
道を隔てて、正面を向いてじっとみた。
青年は気づいて、
にこやかな表情で近づいてきた。
怪しい奴ではなさそうだ、でも、油断するな、と待ち受けると、
青年は、
「今日、オリオン座流星が見れられるんです、
70年に一度のチャンスなんです。」と言った。
へえ、どこに?と言うと、
そこです、と指さす遠い夜空に、
かすかにオリオン座があった。
「ね、いい場所を探していたんです。
この坂道が、一番暗くていい。」と青年。
そのとき、見えた。
「ホンマや。」
あれが、3000年前にハレー彗星から放出されたチリなんや。
縄文時代から宇宙を飛んでいるんや。
また、贅沢な夜になった。




