歳末風景。
23日(祝)、久しぶりに、隣町、町田の駅前に出た。
人通りは多かったが、
繁華街には、ジングルベルも、あまり鳴り響いていなかった。
これも、不景気のせいと、
なんでも、意識が景気に結びつく。
本屋によって、
おばあちゃんのための脳トレ用ドリル『般若心経』を買う。
昼は、いつものラーメン屋で、昔ながらの醤油ラーメン、500円が美味い。
おかみさんが、お客さんと世間話をしている。
いきなり、こっちに振られてくる。
「コンビニって、ほんと、ひどいわね」
えっ、何がという顔をすると、
「昼間っから、電気を煌々とつけてるでしょ。
環境の時代だというのに。」
そうなんだよ、こまるんだよ、隣の人が話を受けてくれた。
「オレもさ、畑を借りて野菜を育てているんだけど、
ホウレン草が育たないの。」
「どうして。」
「隣が、24時間の牛丼屋でさ、
きつい光があたって、花がすぐ咲いて
葉が大きくならずに、枯れてしまうんだ。」
そんなことあるんだ、とおかみさんと私は口をそろえて言ってしまった。
母子が入ってきた。
ちょっと振り向いたら、若いお母さんとかわいい子供。
おかみさんが、水を運んで、注文をききだした。
ふつうは、コップを置いて、
客が注文を決めるまで、いったん引っ込むのに。
話し声が聞こえてきた。
おかみさんがメニューを読んでいる。
「そう、この麺は、もやしがいっぱい。」
「これは、お酢いりね。」
おや、と思うと、
お母さんの少したどたどしい日本語が聞こえてきた。
そうか、アジア系の女性なんだ。
ラーメン屋を出て、向かいのスポーツ店を少し覗いてから出てくると、
こちらに向かって歩いてくる人が、やけに薄着なのが気になった。
ジーパンが腰よりも下がり気味。
といって、今の男の子のはき方ではない。
怪しいな、と思っていると、
目の前まで来た。
つぶやいている。
「働けばいいんだよ。
黙って、働けば、いいんだよ。」と、ひとりごとを繰り返している。
ジングルベルを恋しがる人、
ジングルベルに急かされる人、
ジングルベルから逃げたい人、
まったく耳に入っていない人。
そして、わたしというと、あまり感じなくなった。
これは、幸せかもしれない。




