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おっちゃんの「感想・鑑賞録」

2010年2月24日

『明日の水は大丈夫?』 橋本 淳司

筆者:おっちゃん「いのちの水」

地球以外の星に生命はあるか。生物はいるか。
それは、すなわち、水があるか、ということ。

月には、水がない。
だから、太陽から地球と同じような距離にあるのに、月には、生物がいない。
月は、太陽があたる昼間は、120度になる。
太陽がささない夜は、逆に-120度に下がる。
一日の気温差、240度には、人間はとても耐えられない。
地球に人間が暮らせるのも、「水」が温度調節機能を果たしているからでもある。
環境問題とか、食糧問題とか、言っているけれど、
究極は、『水』が最大のテーマなんですね。

その水が、地球上で、どんな状況にあるか、を解説してくれる本が、
この『明日の水は大丈夫?』

まず、基本的な知識として、
     胎児は、体重の約90%が水、新生児は約75%、
     こどもになると、約70%、大人になって約60~65%、
     そして、老人は50~55%になる。
老化と言うのは、体から水がなくなるということ。

生命は、約35億年前に海から誕生したからか、
すべての生物は、体のなかに海をもっている。
その証拠に、
     海水と血液を構成している成分とその比率は、とてもよく似ている。
     血液からタンパク質などの大きな分子を除くと、
     残りの成分(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど)の比率は
     ほとんど海水と同じだ。
貴重な水は、
     体のなかの水の3分の2は、細胞の中にある。
     残りの3分の1は血液やリンパ液などで、体をめぐって栄養や酸素を運んだり、
     いらなくなったものを体の外に出したり、体温を一定に保つ働きをしている。
だから、
     体内の水分の20パーセントが失われると、人は生きていけない。
その水を、人間は一日約2.5リットル放出する。

生きるために、2.5リットル必要な人間。
日本人は、生活のために250リットルを使っている。
しかし、
     世界には、1人が1日に使える水の量が30リットル以下の国が、約40カ国もある。
いやいや、5リットルの水で暮らす民もある。
大地震に見舞われたハイチも、その国のひとつだ。
災害の悲惨さが想像できる。

水の惑星、地球の水の総量は、約13億5000万立方キロメートル。
その約97.5%は海水。
人間が利用できる淡水は、約2.5%。
しかし、その淡水も凍っていたり、地中深くにたまっていて、利用できない。
     実際に人間が使える水は、地球全体の水の0.01%。

中国の奥地の大水源には、4000を超える湖沼があった。
ここ10年ほどで、2800の湖沼が枯れて、1200ほどになったという。
水はグローバルな課題だが、解決はローカルな問題でもある。
しかし、いつ政治問題に変わるかも、わからない。

逆に、日本のように比較的水に恵まれ、
水の文化をもち、水の浄化技術のある国は、
世界の救世主になるかもしれない。

がんばれ、ニッポン!